何かを行なう際に否定から入るのではなく、前向きに捉え、積極的な提案をしてくれるようになったのはすごく嬉しい変化です。

事業内容:

総合企画印刷
マルチメディア事業

資本金: 1000万円
従業員数: 42名
所在地:

岡山市南区豊成三丁目18番7号

URL: 株式会社 i プランニング KOHWA
クレドカード

CREDO 私たちの信条 clickで潟Aルライト クレドページへ

私たち i プランニング KOHWAは、豊富な経験と技術を活かし、お客様のために“良いものを作りたい”という熱い心でステキなサービスを提供し、信頼、満足いただけることを使命とします。

私たちは、お客様のお悩みを親身に真剣に考え、お客様が思った以上の製品を提供することにより「頼んでよかった」と思われる真心こもったサービスを提供することをお約束します。

私たちはほっとするパートナーとして、赤ちゃんからご年配まで温かい絆で結ばれる未来を考え、「どこよりも思いやりのある企業」を目指します。

クレドベーシック

印刷のプロフェッショナルとして、“お客様の喜ぶ顔”に出会うため、常にオンリーワンのサービスを目指している i プランニング KOHWA。
その代表である廣野景治さん、クレド推進メンバーの皆様にクレド導入についてお話を伺いました。

まずは廣野社長。株式会社 i プランニング KOHWAの事業を紹介して下さい。

 当社は、様々な印刷物の企画・制作・印刷・加工まで社内一貫システムを提供することにより、品質・ 価格・納期全てに対してお客様のニーズにマッチしたサービスをご提案しています。自社で大抵の印刷が出来 るように設備を整えていますので、『技術・品質向上』ということを掲げながら印刷技術に更に磨きをかける と共に、時代の流れにあわせて進化し続けることと、当社は印刷会社にしては珍しく、デザインやDTPの分野を 全社員の約3分の1の社員が占めており、豊富なデザイン力がありますので、その部分を活かしてこちらから お客様に提案していく提案型営業をメインの柱にしていくことを目指しています。
将来的な展望としては、お客様の生の声や想いを今よりも更に汲み取り、決め細やかな提案ができるように なっていけるために岡山市街に事業所を構え、移動にかかる時間を短縮し、お客様と接する時間を多く確保 できるようにしていくことを目標にしています。

伝統に信頼を添えて

 

1.導入前

社員が自ら作成した企業理念を社員の手で発展させていって
欲しいと考え、クレドの導入を決めました。

クレド導入のきっかけ

                          ―クレドはいつどのように知りましたか。

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廣野社長

 

2年前にある会社に伺った際にその会社がクレドを持っておられたことがきっかけで知りました。 その時にクレドを見せて頂いて、経営理念やリッツカールトンのお話も伺い、「こういうものがあるんだ」と新し い情報として頭の中に入りましたが、その時はさっと流れた感じでした。

クレドに関心を持ち始めたのはいつごろですか。

昨年、品質向上の勉強会に参加した際に、たまたま講師の方が、タイミングよくリッツカールトン のビデオを持ってきて下さり、それを見て「クレドとはまさしくこの間、お話を聞いた通りのものだな」と実感した ことと、一度ならずとも二度もクレドが私たちの目の前に現われたことで、「これはきっと必要なものなんだ」と感 じたことが大きなきっかけになりました。

―どういった点で必要性を感じられたのですか。

我々の印刷業界の市場がだんだんと狭まってきていている中、お客様の求めるものを営業だけではなく、 全社のものとして捉え、今よりも更に社員同士が結束力を強めて取り組んでいくことが当社の課題であり、 更なる付加価値につなげていくために大切だと考えている時でした。お客様に信頼を頂ける会社としてより よい提案を出来るようになっていくために、皆がお互いの想いを共有し、同じ方向に向かっていくための クレドは今の当社に必要なものであると感じました。

オーディーエルに頼もうと思われたきっかけを教えてください。

一番は堀江さんへの信頼感ですね。クレドはいいものだとは思っていたんですが、実際にどのようにやれば いいのか、導入するためのノウハウが分からないという点で、過去ずっと多くの会社を支援されているオーディー エルさんであれば、 i プランニング KOHWAをしっかりと導いてくれるのではないかという安心感がありました。
他社から案内を頂いたこともあったのですが、その会社が県外だったこともあり、距離の問題で非常に怖い部分が ありました。クレドの場合、会社の中味を全部見てもらい、課題を全て挙げて取り組んでいかなければいけないと いうこともありましたから。

クレド導入への期待〜企業理念を具体化的な形に〜

クレドの他に会社の課題に向けて i プランニング KOHWA様が全社で取り組んでこられたことはありますか。

社員全員で作成した企業理念
    社員全員で作成した企業理念

中小企業の計画支援で1年間講師の方に来て頂いて毎月一回、全員参加のISOの勉強会をしています。 内容としてはISOの考え方を活かして社内の活性化やお客様へのより良いサービスを提供するための方法を考えて もらったり、自ら行動に移していってもらうというものです。この勉強会は少しずつですが効果が出てきていますね。
また、社長になって2年目の時に社員と共にVI(ビジュアルアイデンティティ)作成に取り組み、「ほっとする パートナーkohwa」という経営理念を社員全員で作成しました。全員で同じ目的に向かって何かに取り組むとい うのは初めての試みだったので、完成時には会社の一体感を感じました。しかし、作ってから、「ではどうすれば、 ほっとするパートナーになっていけるのか?」という具体案や、その後の取り組みがあまりなく、作成して終わり という印象がありました。

企業理念は社員様が作成されたわけですが、クレドは企業理念を基に作成されるものですよね。
企業理念に向けて具体的な行動指針が出ないという現状を打破したいという想いがあったということですね。

そうです。クレドを導入することで、社員が自分たちで作った企業理念を自分たちの手で拡大解釈したり、 行動指針として具体的な形にしていけるのではないかと思いました。また、社員が自分たちの手で発展させていく ということに大きな意義があると感じました。

クレド浸透のイメージはどのようなものでしたか。

社員が輝いているというイメージですね。 売り上げは社員が仕事にやりがいを感じて一生懸命励んでくれることで自然と伸びるんじゃないかと考えていま した。そのためのシステムや環境整備は整えていく必要がありますし、管理も必要だとは思いますが、まずは 社員のモチベーションが高まり、マンパワーを発揮することでよい方向に向かっていくと思いました。
社員が元気で笑顔で輝いている会社作りをしていくことで会社そのものも輝いていけるのではないかという イメージがありました。


2.導入・作成中

経営者の視点ではなく社員からの視点で i プランニング KOHWAを見つめることが出来ました。

クレドミーティングの様子


実際に作成のプロセスをご覧になられていかがでしたか。

社員が皆それぞれ、いろいろな意見を持っているなぁと思いました。今まで、なかなかアイディアや意見を 出す場がなかったので、クレドミーティングで社員がお互いに意見交換をする様子を見て、社員一人ひとりの 考え方やアイディアを知る良い機会になりました。「ああ、こういうことを考えてくれていたのか。」と、いい 点、悪い点、両方含めて理解することが出来ました。

クレドミーティングを進める中で何か変化はありましたか。

実際にクレドミーティングを進めていく中で、そこで出た意見やアイディアが別の形で反映・実践できたことも ありました。例えば、「会社の休日を増やそう」という提案があったのですが、私としても休日日数については皆 が「どう思っているのか」気になっていた事柄でもあったので、提案が出てすぐに社内で見直しをして施策を出し、 実現に移せましたね。
クレドミーティングをオブザーブして、いろいろな話を聴いていると、すぐに解決しなければならない課題や問題、 長期的にやっていかなければならないことが経営者の視点ではなく、社員が見ている i プランニング KOHWAという視点で見るこ とが出来たのが良かったです。

 

3.完成・導入後

クレドが完成し、企業理念が社員の価値観を高めるものになってきたと感じます。

出来上がったクレドを見ての感想はいかがですか。

苦労したなぁ・・・。という部分もありますが、人が人としてやっていかなければならない大切なことが しっかり盛り込まれたクレドになっているので、自分自身も含めてきちっとやっていかなきゃならないなと 思いました。また、全社で取り組んでいると当社の課題ということに視点がいってしまいがちになるもので すが、出来上がったクレドを見てみると、お客様がいて、我々企業がいるという視点になっていて、「ほっ とするパートナー」という当社の企業理念が、お客様・仲間であるスタッフ・協力会社の3つにしっかりと向 けられていました。お互いにパートナーになれることが大切という内容になっていたので、クレド作成に取 り組む過程で、その部分が改めて理解してもらえたのではないかと思います。

社員同士が「ほっとするパートナー」になるというのは頭では分かっていても、より重要という 認識は意外と難しいものですよね。そのあたりの再理解が出来たということでしょうか。

ハートビーイング
      ハートビーイング

そうですね。当社のクレドには人間関係を良くするために、「ハートビーイング」(ハートの中にどんどん 実行していきたいプラスの行動、ハートの外に避けたい・やってはいけない行動を明記したもの)を盛り込んで いるのですが、これは他社にはないものですし、社員が今までの経験を活かした中で作り上げてくれたものであ ると捉えています。
それに加えて、クレドには、地域や近隣の方、環境への捉え方に関しても明記されています。頭では分かってい ても、今まではなかなか具体的に考えることが出来なかった事柄だったのですが、そのあたりも含めて考えるこ とができた点も良かったです。

クレドが完成して廣野社長が心がけられていることはありますか。

社員が仕事をしやすい環境づくりです。
ハードの部分の環境であったり、人的な環境や時間的な部分など様々ありますが、周りからしっかり支えていけ るようになることが必要だと考えています。例えば、社員が新たな提案をして前へ進もうとした時に、それを阻 害する要因が何らかの形で出てくると思いますので、そこをいかに手助けしていけるか、その社員が一歩踏み出 せるための体制作りを整えることに尽力することで、常に見守っていけるようになっていきたいですね。

クレド浸透に向けて活動されている推進メンバーには何か変化はありましたか。

クレド推進メンバーの皆さん  

クレド推進メンバーの皆さん

 

マイナスの発言が少なくなりました。品質の件で私の思いを伝える機会があったのですが、それに対して 「社長の思いはこうなんだ。それに向けて自分たちには何が出来るだろう。」と自然と発想してくれるように なりました。以前は、まず最初に「それは難しいんではないですか」とマイナスの発言になることが多かった ので、やることを前提に「こうやってみてはどうか。」と積極的な提案をしてくれるようになったのはすごく 嬉しい変化ですね。

全体を振り返ってみられていかがですか。

社員の意識が変わったように感じます。今までは朝礼で話をしても右から左という印象だったのですが、 私が何を目的に話をしているのかを考えながら聴いてくれる人が多くなりました。例えば、私が勉強会に 参加して、そこで学んだことを話した際に、今までは「社長は、勉強会に行ってきたんだ。」という事実の みの認識だったのですが、今は、私がどうしてその勉強会に行ったのか、この話がクレドのどこの部分につ ながるのかを意識して聴いてくれているのがよくわかります。
これは、 i プランニング KOHWAで「ほっとするパートナー」として働く自分たちの存在を考え、導き出してくれたから起 こった現象だと思っています。今まではただ作ってそこにあるという感じだった企業理念が、社員の価値観 を高めるものになってきたということと、次につながる一歩がいろいろな場で見えてきつつあると感じてい ます。

今後のオーディーエルへの期待・要望はございますか。

今、クレド推進メンバーが一生懸命取り組んでくれている中で、クレドを一人でも多くの社員に(理解・ 共有してもらい)浸透させていくことが一番の課題なのでそれに対してのアドバイスと、推進メンバーが前 向きにクレド浸透に向けての取り組みを行う中で、環境に阻害されたり、いざ前に進もうとした時に壁や障 害などにぶつかって進むのが困難になってしまった時に支援して頂けたらと思います。



作成に関わった店長のクレド推進メンバーの石川さん、高浦さん、田中さんにお話を伺いました。


クレドという言葉を初めて聞いて 

加藤さん
           加藤さん

―クレド導入前に事前研修会がありましたが、その時に思ったことや感じられたことをお聞かせ下さい。

加藤さん:全社員で目的や目標を明確にすることはとても大切だと思いました。
クレドを作成することによって、前向きな行動が立ち上がり、モチベーションの向上につながるというイメージが湧きました。

鳥越さん:同じ職場で働く者同士が、相手の立場を考えて歩調を合わ せていくことができれば、全社で一丸となって目的を達成できると感じました。

鳥越さん
           鳥越さん

―クレドとは何かの説明を受けた時はどのような印象でしたか。

中谷さん:正直な所、「何か難しいことを言われているなぁ・・。」と思い、自分に実践できるのだろうか? という不安がありました。

鳥越さん:私たちをよりよい方向へ導くものだと思いました。 行動基準に沿った行動ができれば、会社も人も良い変化を遂げていけるという期待がありました。


実際にクレド作成を通して感じたこと

―実際にグループディスカッションが始まり、いかがでしたか。

加藤さん:当社は、営業企画・デザイン・印刷と部署が分かれているため、普段、会話をする機会が少ない社員も いるのですが、クレドミーティングでは部署を超えてグループディスカッションができたので、新しい発見がたくさんありました。

吉行さん
           吉行さん

それぞれの考え方や価値観、個性を知り、今まで見えていなかった部分を見つけることができました。

作成していく上でどのようなことが一番難しかったですか。

吉行さん:お互いの価値観を認め合うことです。 それぞれ個人が思うことや考えることは様々です。皆の思いや考えを受け止めて、一つの答えを導き出していく のは、大変困難でした。相手に変わってもらうという考えや自分の思いを押し付けるというのではなく、自分自身が意識改革をして 変わっていくことの重要性を感じました。

出来上がったクレドを見て 

―様々な苦労があったと思いますが、出来上がったクレドを見ての感想をお聞かせ下さい。

坂越さん
           坂越さん

中谷さん:苦労して作っただけに出来上がった時はホッとしました。皆でこのクレドを実践していけば、 社員同士の絆が深まるとともに、仕事もスムーズに進むようになり、良い会社・職場になると思います。

坂越さん:出来上がったクレドを見て、「苦労したなぁ」という思いよりも、「どのようにしていけば 全社員が当たり前のように、クレドの内容を実行できるのだろうか」と、次のステップのことを考えました。 これからは、クレドベーシックの内容を更に掘り下げて考え、皆が気持ちよく実践できる施策の提案に力を入れていきたいですね


今後の抱負

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           中谷さん

―クレドが完成し、今後の抱負をお聞かせ下さい。

加藤さん:クレドが出来上がり、広和印刷のあるべき姿が少しずつ見えてきたような気がしています。 お客様の笑顔・社員の笑顔があふれる会社を目指してクレドを推進していきたいです。

中谷さん:初めて作り上げたクレドですので、完璧でない部分もまだまだあると思います。しかし、クレドは 自分達の成長に合わせて内容を進化させていくことが出来るも のです。今後は、クレドを推進していくと同時に、社員の皆の意見を 参考に、よりよいものに改善しながら、 実践に移していこうと思います。

クレド導入による影響・変化の兆し

―クレドを導入して何か変化はありましたか。

加藤さん:パートの一人がすごく変わりましたね。必ず毎朝、笑顔で大きな声で「おはようございます」と 挨拶してくれるようになりました。クレドを意識してくれているのが伝わってきて、とても嬉しいです。

坂越さん:整理整頓の部分で、帰社時に机の上を綺麗にする人がとても増えたように感じます。 実は、私もその一人なんです。以前は机の上に配置を決めて必要物を置いていたので、自分の中では片付いていたんですが、 他の人から見るとどうか・・・という状態でした。しかし、クレドがきっかけで、自身の整理整頓について考え直し、机の上 ではなく引き出しに優先順位をつけて、書類等をしまうようにしました。今では、誰が見ても綺麗な状態です。

中谷さん:ハートビーイングを意識している人や、実践に移していく努力をしている人が増えてきています。 デザイナーの一人は、「一生懸命デザインしたものに修正が入ると、つい感情的になってしまうことがあったが、ハートビーイングを 意識することによって、気持ちの切り替えが早く出来るようになった。その結果、スムーズに作業が出来るようになり、しっかりと お客様の方に気持ちが向くようになった。」と言ってくれました。

吉行さん:全体的な浸透に関してはまだまだですが、クレドベーシックに対する意識は出てきているように 感じます。少しずつ変わってきている人、変わろうとしてくれている人がいるのも事実です。この調子でクレドが浸透していけば、 会社が今よりも明るくなり、良くなっていくだろうなと感じています。

クレド推進に向けて

―クレド導入によって少しずつ明るい兆しが見受けられますが、これから更にクレドを浸透させていくために、特にどんなことを心がけていきたいですか。

鳥越さん:無理やり押し付けたり、叱責してもお互いに気分が良いものではありませんし、誰も動いてくれません。 ですから、自分から率先して行動することが重要であると考えています。 強制や批判はせず、「自分達のためにクレドがある」という同意を得ながらクレド推進を進めていきたいです。

吉行さん:クレドを守ることが目的なのではなく、クレドを実行していった先に何があるのかをしっかり伝えて いきたいです。今まで出来ていなかった人がクレドの内容を出来るようになったという成功体験や喜びの声を増やしていけるように働 きかけていきたいですね。

―具体的にはどのような取り組みをしていきたいですか。

坂越さん:まずは、推進メンバーである私たちが先手をきって、クレドの模範となる行動をしていくことが重要です。 すぐに出来ることでいえば、「はっきりした気持ちのよい挨拶」の実践です。例えば「はっきり」とは『これくらいの声の大きさ』で、 「気持ちよく」とは、『どんなに忙しい時であっても必ず手を止めて挨拶を行うこと』と内容をより具体的に明示し、私達が日常の業務の 中で欠かさず行っていくことで、全社員の更なる意識の向上につながるはずです。 また、クレドベーシックには、今よりももっと具体的にしていかなければならない項目もあります。そういった部分は、更に内容を掘り下げて考え、毎週一回の朝礼で私たちが実演して伝えていこうと計画しています。堅苦しい雰囲気の中で行なうのではなく、明るく楽しくを心がけ、「クレドを実践することで自分も会社も今より良い状態になっていける」「気持ちよい環境になっていける」と思ってもらえる雰囲気・環境作りに力を入れていきたいですね。

― i プランニング KOHWAの皆様、本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。


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